目次
欲しい物は何?
欲しい物は何かと聞かれて、何を思い浮かべるでしょう。
スワミジがクラスの1番最初にする質問です。
スワミジが、
「私達は日々、様々なことをするのは何の為?」
このように質問すると、
「目標を叶える為」という答えが返ってきます。
「旅行に行きたい」「自分のスキルアップをする為」
「良い暮らしをする為」様々な意見が出ます。
次の質問は「そうしてどうしたいの?
旅行に行ってどうしたいの?
のんびり過ごしてどうしたいの?
何の為にビーチに行くの?
何の為に買い物するの?
何の為にスキルアップするの?」
このような質問が繰り返され、
「結局何が欲しいの?」こう聞かれると、
「結局は幸せでいたいからなのだ」という最終的な答えが出ます。
好みや、価値観が違うので、
何がその人に幸せという感覚をもたらすのかは人それぞれです。
それは本当に永遠の幸せを与えるものなのか?
次に「それらは本当に幸せをもたらすものなのか?」という質問です。
私が初めてこの質問を聞いた時に思ったのは、
「欲しい物はお金、なぜならインドが大好きで、
1日でも長くインドにいたいから」と思いました。
けれども、もっと昔の自分に同じ質問をしたら、
「欲しい物はお金、なぜなら○○のカバンが欲しいから」と思っていたでしょう。
もっと昔の自分に質問したなら、
「欲しい物は優しいお母さん、
なぜなら私のお母さんは7時に寝なさいと言って
TVを見させてくれないから」とか答えていたでしょう。
ある年齢からはお金で願いが叶うと本気で思っていました。
今の自分から、インドに1日でも長くいたいからと答えた私に、
「長くいればいるほど、日本が恋しくなるよ」と教えてあげたいし、
○○のカバンが欲しいと答える私に、
「すぐに要らなくなるよ」と教えてあげたいし、
夜TVを見させてくれないと答えた私に、
「もう少しすれば何時間でも見ることが出来るから大丈夫だよ」と教えてあげたい。
でも、当時の私には、
TVを見ること、素敵なカバンを持つこと、
インドにいることが幸せだったのです。
でも、それらの幸せは、
例え手に入れたとしても長くは続かない幸せだったと言うことになります。
永遠に変わることのない幸せを教えてくれるものは?
では、ずっと続く幸せはあるのか?無いのか?
あります!
それを教えているのがヴェーダーンタです。
みんな幸せになりたいから色々なことをするけれども、
それを手に入れたからって、
ずっと幸せなわけではありません。
とても基本的なことなのですが、
私達はあまりその点について深く考えません。
そのような教えを聞いたことが無いからです。
もちろん夢を叶えることは幸せなことです。素晴らしい!
けれども、それがずっと幸せをもたらすのか?
という点に疑問を抱かなくてはなりません。
永遠に変わることのない幸せはどこにある?
ヴェーダーンタの教える永遠の幸せは「外側にはない」と言うことです。
私達は常に外側に幸せを探しています。
そこには、幸せを一時的にくれるように感じるものは沢山あるかもしれませんが、
永遠に変わることのない幸せは、
そこにはないと言います。
もし「幸せはこの世界の中にあります!」
と思うのであれば、
それを探し続け、求め続ければ良いのです。
適切な方法で、欲しい物を手に入れることは悪いことでは決してないですし、
ヴェーダーンタは「そんなことしていてはダメ」とは言いません。
探し続け、求め続け、
あれも欲しい、これも欲しい、もっと欲しい、
と思いながら一生を送り、
人生を終えることを否定しているわけではありません。
「永遠に変わることのない幸せがヴェーダーンタの教えだよ」と聞いて、
知りたい!と思った人はどうぞ聞いて下さい、
という謙虚な姿勢です。
人生において短い期間のゴールと、
将来的なゴールがあると思います。
例えば、高校生が「○○大学に合格したい」と思うことは短い期間のゴールでしょう。
「大きな家を買いたい」というゴールは、
もう少し先の将来のゴールになるでしょう。
そのように様々な欲しいものが沢山あって、
それを手に入れ、
また次の何かを追い求めることを繰り返し
「物質的世界に永遠の幸せはないのでは?」
と疑いを持ち始め、
永遠の幸せが欲しいと気づいて、
それがヴェーダーンタ以外にないと知って、
それを知りたい気持ちが1番になった人に向けてヴェーダーンタは教えられます。
そうでなければ教えは理解出来ません。
なぜなら、ヴェーダーンタはお金を稼ぐ為の教えでもないし、
旅行ように経験するようなものでもないからです。
永遠の幸せはあなたそのものです、
というシンプルかつ奥深い教えなのです。
私が永遠の幸せなの?と疑問がいっぱいになりますが、
それを教えているのがヴェーダーンタです。
知りたいという気持ちからスタート
私がヴェーダーンタを学ぶきっかけになったのは、
タットヴァボーダというヴェーダーンタの入門書と言われるテキストでした。
「タットヴァ(真実、つまり自分自身)ボーダ(教え、知識)という意味」
とスワミジに教えて頂いて、
真実の教え、自分自身の知識を知りたいという気持ちが
1番になった瞬間でした。
「真実って何?」と思いました。
私はそれまで自分自身について、
この世界についてなど深く考えたことはありませんでした。
人生で初めて「真実(自分自身)って何だろう?」と考えるきっかけになり、
学び始めることになりました。
この世界は創造者(イーシュヴァラ)によって上手く出来ていて、
それを分かりやすく説明しているのがタットヴァボーダです。
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