ヴェーダーンタを学ぶ生徒に必要な資質

一点集中(サマーダーナム)

ヴェーダーンタの教えを理解するには、
心を一点集中させること(サマーダーナム)が必要だと
タットヴァボーダでは、生徒の資質の1つとして挙げています。
それはどのくらいの集中力なのでしょうか?
スワミジはこの部分の教えの時に、
インドで起きたある事件をお話してくれました。
あるお母さんが家で連続ドラマを見ていました。
お父さんが帰宅して
「お金が必要だから金庫を開けたいから金庫の番号を教えてほしい」と言います。
お母さんは連続ドラマに熱中していたので、
画面から目をそらさずに番号を教えます。
しばらくしてから、お父さんが「ただいまー」と帰宅します。
お母さんは、さっき帰って来ていたのでは?と思い、
金庫を確認するとお金が無くなっていたのでした。
お母さんは、泥棒とお父さんを見分けることが出来ない程
(実際は見てはいないので声を聞き分けることが出来ない程)、
集中して連続ドラマを見ていたのです。

つまり、ヴェーダーンタの教えを理解するには、
これ程の集中力が必要なのです。

大好きなことにはすごい集中力がある

一般家庭のインド人はテレビが本当に大好きです。
ゲストハウスなどに宿泊していると、
夜になると家族全員で1台のテレビを食い入るように見入っているので、大胆な犯行だとは思いますが、
十分にあり得ると思いました。

またレストランで働いている人達も、
テレビがついているとオーダー取りにくるのも面倒臭そうにしているので、
こちらから席を立ってオーダーを伝えに行ったりもします。
スポーツだと彼らは野球のようなクリケットが大好きです。

集中力はいかなる分野においても必要!

ある有名起業家の人のコラムで、
起業して成功する人の共通点は1つ
「24時間それについて考えていること」
という記事を読んだことがあります。

スワミジも色々な部分で
「これは精神的な道の成功だけではなく、
物質的な道の成功においても必要な質です」とよくお話されます。この1点集中もまさにそうです。
ヴェーダーンタ、
もしくはヴェーダーンタに関わる文献は、
もちろん自分自身についての教えなので、
それを学ぶことは物質的成功の為ではありません。
しかし、精神的成長の為に学ぶことは、
物質的成功にも役立つ、もしくは必要なことが沢山あります。

継続は力なり

また、ある一流スポーツ選手が、
インタビューで
「このように活躍できるようになったのはなぜか?」
と聞かれた時に、
「どんなに嫌でも、どんなにチームメイトが練習をさぼっていても、自分は天才ではないので、練習を休まず毎日することにおいてだけは、誰よりも頑張ったと思います」と答えていました。
まさしく一流人の言葉だと思いました。
誰でも自分に甘くなったり、
周りに流されたりしてしまうことはありますよね。
今日だけは休もうと。
アーサナをするヨーギーにとっては、
アーサナの練習だって毎日した方がいいに決まっていますし、
聖典の勉強だって毎日した方がいいに決まっています。
そんなことは誰だって分かっています。
ヨーガスートラでもアシュターンガヨーガの練習について、
長期間、休みなく、真剣に正しい知識と共に、と言います。

ある生徒さんがスワミジに
「長期間とは具体的にどれ位ですか?」と質問した時に
「達成するまでなので、人によって期間は様々です」と答えていました。
達成するまで続ければ失敗はないのです。
つまり、継続しなければ、その場で終わりなのです。
学びも、アーサナの練習でも、
スポーツでのパフォーマンスでも継続しなければ、
その場で止まり、来た道を戻ることになります。

つまり、一点集中することは一時的ではなく、
達成されるまで必要なのです。

ヨーガの規律はヨーガの世界だけで通用する規律ではない!

ヴェーダーンタを学ぶことは、
自分自身を正しく知る為ですが、
それを理解する為に必要な資質を養っていくこと、
また、物の見方は物質的な道にも大いに役立ちます。
整った思考が無ければ、
物事の順序をきちんと整えて理解することは出来ません。
物質的世界で生きていく人が、
ヨーガのいう様々な規律を
「物質的、何かの成功の為」として行っていても、
ヨーガという生き方をしている人が
「自己成長の為」として行っていたとしても、
どちらにしても大切な資質であることには変わりません。

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タットヴァボーダは、 ヴェーダーンタの難解な専門用語などを説明した入門書と言われ、 ヴェーダーンタのビジョンを分かりやすく、 体系的に解説しています。

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山本友子 -Tomoko Yamamoto-

【Yoga space side-A 哲学担当】
1年の半分はスワミジと共に生活し、インドにて指導者養成講座やリトリートの企画、オンラインクラスを開催中。
スワミジの真っ直ぐで伝統あるヴェーダーンタの「学び」をシェアしながら、心身の健康、幸せを教えるインドの伝統の教えが、日本にも浸透することを願っている。

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